金属使用とMRI
身体の中に金属が入っていると、MRI検査の時に熱を帯びてしまうので、MRI検査がうけられない場合があります。
臨床試験で安全の結果
銅が添加されている子宮内避妊具ノバTを避妊のために入れた場合に、MRI検査を受けられるのかどうかということですが、MRI検査は可能です。T型銅付加IUDを子宮内にいれて1.5テスラの磁場において銅付加IUDのたわみや著しい温度変化はみとめられなかったという臨床試験の結果が出ているそうです。
緊急避妊と子宮内避妊具ノバT
避妊失敗の5日目(120時間以内)までに銅が添加された 子宮内避妊具IUD (ノバT)を子宮内に挿入する方法です。緊急避妊で72時間以上越えた場合でも避妊のために挿入する事で着床を防ぎ、避妊効果が高くなります。緊急避妊ピルによる避妊の効果が期待できる72時間以内に内服が間に合わなかった場合にも効果的です。
どうやって銅付加子宮内避妊具で避妊できるの?
ノバTが銅イオンによって精子の運動性に直接働きかけて受精を阻害するということは広く知られています。ノバTは、受精前および受精後の両方に効果があると言われています。受精が起こったとしても、子宮内膜の異物による炎症反応が卵が子宮内膜に着床するのを妨げ、子宮頚管粘液の銅含有量が変化することによって、精子の子宮内への進入が阻害されていることなども考えられています。妊娠の成立は受精ではなく、子宮内膜への着床でおこると考えられています。ですからノバTで妊娠の成立を防ぐことができます。挿入した IUDはそのまま継続して5年間避妊に使用できます。ノバTでは、月経過多が起こることがあるので、月経量が多い人は緊急避妊ピルを服用し、継続的な避妊に子宮内避妊具を使用したい方は、月経開始後にミレーナ(IUS)を挿入することをお勧めします。