G6PD酵素検査とは、高濃度ビタミンC点滴で貧血が起きる体質ではないか調べ、安全に治療が受けられるか事前に調べる検査です。
遺伝性G6PD欠損症があると、重大な合併症が起こることがあります。そのため、高濃度ビタミンC点滴を希望される場合には、必ずこの検査が必要になります。他院ですでにこの検査を受けた方は結果を持参したら、当院での検査は不要です。
G6PD欠損症
赤血球にあるG6PDという酵素の欠損により、溶血(赤血球が破壊される)が起こる病気です。G6PD欠損症は日本人に希な遺伝性疾患ですが、数千人に1人の先天性遺伝性疾患です。
しかし、遺伝性G6PD欠損症の患者さんに大量のビタミンCの点滴をすると、重度の溶血性貧血を起こすことがあります。このような合併症を防ぐため、高濃度ビタミンC点滴を受ける前に、一度必ずG6PDの検査を受けていただき、安全に治療が受けられるかを判断いたします。G6PD酵素活性があることが確認できれば、高濃度ビタミンC点滴が受けられます。