最初に動画で説明します。
疲れたときには甘い物!?
疲れた時には栄養補給に甘いものがすすめられていたりします。でも、急に血糖値を上げるものをとると逆に体は疲れてしまったり、血糖があとで下がりすぎたりします。実は、疲れたり、イライラしたりするのは、低血糖が原因かもしれません。血糖値を自分で測定するのはなかなか大変ですが、フリースタイルリブレを使うと、比較的簡単に血糖の変動をみることができます。フリースタイルリブレはネットで購入もできますが、ゆいクリニックでも購入可能です。希望者には食事指導も行っています。
以下はフリースタイルリブレについての説明です。
血糖測定器は、一般的には、指先に小さい針を刺して採取した血液をセンサーで読み取り測定します。毎回針で指先を刺す痛みと手間があるのと、測定したタイミングのみの
血糖値しかわからない欠点がありました。
フリースタイルリブレは、センサーを腕に取り付けると、24時間持続で14日間連続して血糖測定をすることができます。つまり毎回痛い思いをすることなく、読み取り装置(リーダー)をかざすだけで、いつでも血糖値を知ることができます。リブレは、組織間質液中のグルコース値を記録するセンサーと、その測定値を読み取って表示するリーダーから構成され、500円玉大のセンサーを上腕後部に装着し、グルコース値を毎分測定します。センサーは防水性で、最長14日間装着でき、リーダーをセンサーにかざしスキャンするだけで、グルコース値を測定することができる持続血糖測定器なのです。
この装置は2017年9月より保険収載され一般の病院やクリニックで使用されています。保険適応はインスリンを使用している糖尿病の方になりますが、自費で一般の方も利用可能です。
センサーを腕に取り付けたところ
このセンサーは1回で2週間つけっぱなしになります。お風呂やプールでの水泳の際にも浸けたままになります。センサーを柱に引っかけて剥がしてしまったことが私はありますが、通常の使用では剥がれることはありません。
リブレでの血糖測定
センサーの真ん中に小さい針が飛び出していて、それが皮膚の下に刺さっています。とても柔らかい針なので、装着するときに痛みはほとんど感じませんし、装着中も特に痛みはありません。
FreeStyleリブレ – アボット糖尿病関連製品サイト」より
円盤の中央から細い針が出ていて、それが皮下組織に存在する「間質液」に含まれる
グルコース濃度を測定します。血液中の糖分をチェックするわけでは無いので、血糖との誤差がでたりしますが、血糖の変動を見ることができます。
血液中の糖分は染み出すような形で、間質液中に移行していきます。血糖値と間質液中のグルコース値の間には、高い相関関係があることが証明されていますので、血糖の変動を簡単にとらえることが出来るのです。
測定はずっとセンサーが行っているのですが、専用のリーダーをセンサーに近づけると具体的な数値をリーダーが示してくれます。
これが「間質液中のグルコース濃度」です。センサーは定期的にグルコース濃度の情報をを取っているので、24時間のグラフを見ることができます。
さらにパソコンにソフトを入れ接続すると、詳細な解析結果を受け取ることもできます。
スマートフォンアプリで測定もできます。こちらが便利ですが、機種によってはアプリの動きがうまくいかないこともあります。その場合には測定器で測定を行います。
イライラしたり疲れているときに低血糖と関連しているか、夜中に目覚めてしまうときに低血糖になっているかどうかなど持続して測定して把握できます。何を食べたら血糖が上がるのかも推測できるので、自費で検査をやってみたい、という人はお気軽にご相談下さい。