上の子の出産立会いについて問題ないのでしょうか?(妊婦クラスの質問)

質問:2歳と4歳の子どもをお産に立ち会わせて問題ないですか?

答え:問題が起こる可能性はありますが、子供の立ち合いをお勧めしています。

よく聞かれるのが、子供が出産に立ち会って、母親が出産する様子を見ることを恐怖と感じてトラウマにならないですか?と聞かれます。ゆいクリニックでは家族みんなで赤ちゃんを迎える出産をしていますが、子供が立ち会ったことで良くなかったといわれたことはまだ一度もありません。お産の時には、いざその場になると子供のことが心配になったり、お産に集中していると周囲のことを気にすると気が散るので、子供を立会させたくないと思われる方が結構多いです。ですから、小さい子供は出産ぎりぎりでスタッフがお部屋に連れてきたりしています。あまり長い時間はお産の部屋に子供たちがいられないことが多いからです。寝ているところを起こされて連れてこられると、お産の部屋で上の子供がしばらく泣いていることもありますが、赤ちゃんが生まれた後は少しずつ赤ちゃんに興味を示したりすることが多いです。小さい子供は子供なりに感じるところがあるかと思います。小さい子供にも、少し大きくなった子供にも出産という素晴らしい時を家族で一緒に過ごすことは一生に財産になると思います。

子供の感染症

お産の立ち合いをお勧めしていますが、子供の感染症に関してはリスクとして考えなければいけません。特にあまり症状がなくてもあとから、インフルエンザや水ぼうそうなどの感染症にかかっていたことがわかったということはあります。インフルエンザや風邪などはお母さんも病気に対する抵抗力を持っていないので、生まれたての赤ちゃんも病気にかかるリスクがあります。ですので、上の子供を立ち会わせる場合には、感染症のリスクがあることは理解して、立ち合いをさせてください。

ゆいクリニックの入院期間と子供の立ち合いについての説明

ゆいクリニックでの子供の立ち合い出産の様子

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。