ほ乳瓶を使うことについて、仕事復帰への準備

質問:哺乳瓶で母乳を上げる事についてはどうなのか?メリット・デメリットなど教えてください。仕事復帰の時はどうしても哺乳瓶が必要になってくると思うので、どうしたらよいでしょうか。

どうしても直接授乳をする以外に補足が必要な時には、哺乳瓶を使うことも可能です。仕事復帰をするので早いうちから哺乳瓶の練習をする方もいますが、哺乳瓶の中身は、人工乳ではなく、母乳がおすすめです。一回の人工乳で、大腸菌優位の腸内環境になってしまったりするので、どうしても必要であげるのでなければなるべく、哺乳瓶の中身は母乳が良いです。また早いうちから練習すると母乳育児を邪魔することがあるので、できるだけ保育園に預けるぎりぎり1週間前くらいから母親以外の人が母乳を哺乳瓶にいれて、哺乳瓶から飲む練習をさせることがおすすめです。

哺乳瓶を使うことで、赤ちゃんがおっぱいの飲み方を混乱してしまって、うまくおっぱいを吸えなくなってしまう乳頭混乱を起こすことがあります。ですから、どうしても必要な場合だけ哺乳瓶を使うことをお勧めします。

仕事復帰についてどう対応したらよいのかということについて、卒乳講座で教えてもらえます。仕事復帰の予定がある人はできるだけ早く、母乳育児と仕事の両立を知っておいたほうがよいので、産後1か月すぎできるだけ早くに卒乳講座をうけてみてください。来月からはゆいクリニックのさんルームでの講座開催が再開されます。ぜひスケジュールチェックしていろいろな講座をうけてみてください。

みねた助産院では卒乳講座をオンラインで行うそうです。そちらもよかったら受講してみてください。

みねた助産院卒乳講座

母乳育児中の方、卒乳、断乳について、一緒に考えましょう。卒乳なんてまだまだ、と考えている方にもぜひ、聞いていただきたいです。今の授乳生活が、とても楽しくなりましたという声が聞かれています。ご自宅からスマホか、パソコンでの参加になります。オンライン講座受講が初めての方にも事前に方法をお伝えしますのでご安心くださいね。少人数制での開催です。お早めにお申し込みくださいね。

5月29日(金)10時から11時 卒乳講座https://ticket.tsuku2.jp/eventsDetail.php?ecd=03908502320137

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。