授乳中に赤ちゃんのお顔を見てあげましょう!(授乳ケープの使い方)

妊婦クラスで以下の質問がありました。

質問:授乳中に母親がこの顔を見つめると大切さがわかると学びましたが、外出先での授乳ではケープを使用することが多く、授乳ケープをしていると子の顔が見えない状態ですがその状態の授乳環境(親子のコミュニケーション)はあまりよくないのでしょうか?

まずは私は授乳は大切な事でどこでもして良いのではないかと思っています。特に恥ずかしい事ではないと思いますが、恥ずかしいので授乳が外出先でできないという方もいます。授乳に便利で肌をださずに授乳できる授乳服やケープを使えば、おっぱいが他の人に見られずに授乳もしやすいと思います。でも、授乳ケープをつかった場合に、まったく赤ちゃんのお顔を見ないでケープで覆ってしまうのはおすすめしません。もし赤ちゃんがお母さんのお顔をみたいと思っても完全に覆われてしまっては見られないのと、お母さんも赤ちゃんの様子を十分に見られないことになってしまいます。授乳ケープには自分の胸もとがあいていて外から見られないようになっている形の物もあるので、赤ちゃんの様子をみながら授乳することを気をつけてあげることがおすすめです。赤ちゃんのお顔が見られるようなケープを選びましょう。また授乳服を使うとそれだけでも外で授乳しやすいです。

授乳用の洋服ですが、あまりお金をかけないように、自分で手作りすることもおすすめです。寝間着は古い大きめのTシャツを胸の外側を切り裂いておくとそれだけで授乳服になります。又、お出かけ用の服は、リサイクルショップでアンサンブルの洋服をか買ってこれも左右の胸の外側を切っておくとそれで授乳服として使えます。コツは胸の少し外側を大きめに切ることです。アンサンブルの前ボタンを留めればまったく問題なく外出できます。

赤ちゃんのコミュニケーション能力を育てられるように授乳時間は赤ちゃんとの触れあいのチャンスなので、赤ちゃんのお顔をたくさん見られると良いなあと思います。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。