ゆいクリニックで出産された方のお産の感想を紹介いたします(お産感想掲載にあたってはご本人の同意を得ております。2024年2月にお産された方です)~ゆいのお産感想ノートより~
お産部屋での私は取調室のゾンビさながらであった。鎮痛剤で眠ってしまった私は、押し寄せる津波が来ては叫び、引いてはパタリと気を失う。暗闇に光るライト、足元には女性が2人。手を握る夫。それを繰り返していたら、ここはお産の部屋ではないのか?異世界に行ったのか?さ迷うばかりであった。そして野生の獣であった。強い間隔とまたたく時間の連続のあと、時がやってきた。私は覚醒する。大仕事が終わった安堵感、あの波をもう感じなくていいと思う安心感。
部屋に来てお昼御飯が出てきた時には、こんなご飯、健康的過ぎて食べれない。何か雑でジャンキーなものが食べたいと思った。だが、空腹に耐えれず。食べ勧めるうちに完食。いやぁ…ぬちぐすい♡身体にいい物は、すんなりと入ってくるものだな、と思う。たくさんのおかずに戸惑うが、空腹からの思考停止で、なんとなく食べるうちにきれに平らげる。
退院したらどうなってしまうのだろう。ここに来た女性は退院後の食事にプレッシャーを感じない人はいるのだろうか?こんなおいしい食事を知ってしまっては、元の生活に戻れるのだろうか?そう思いながら、来週にはかつ丼を食べているのだろうな。菓子パンも。いやいや、せっかくだからデトックスした体には優しい食べ物をね!いや、誰が?毎日?退院後の生活を考えた退院前の静かな明け方。憂鬱で眠れない。
今までは達成感に満ち溢れていたから。これからはまた元の生活に戻って慣れない2人育児が始まる。家の寝室からナースコールを押したい。そして開くドアから夢みるのは、温かな配膳♡