万能軟膏薬「タイツコウ」の紹介

タイツコウ軟膏

タイツコウ軟膏は次の7種類の生薬をゴマ油で抽出し、ミツロウで固めたもので、淡褐色で独特のにおいがあります。(カレールーのにおいに良く似ています。)
また、生薬を用いた製品ですので、製品により軟膏の色調が多少異なることがありますが、効果には変わりありません。

こんなときにタイツコウ

  • やけど:痛みが止まり、水泡になりそうな場合も水泡を作らず、短期間で治ります。(やけどにはステロイド軟膏もお勧めです。
  • きりきず:痛みが止まり、傷口を化膿させずに治します。※傷口を消毒した後、ガーゼ、カットバン等にタイツコウ軟膏をのばして、傷口に貼ってください。
  • 虫さされ:かゆみ・熱をとり、早く腫れが引きます。
  • とこずれ:肉芽の形成を助け、また痛みをとるので、患者さんが楽になります。
    ※感染を防ぐため、患部を十分消毒してから、タイツコウ軟膏をご使用下さい。
  • アトピー性皮膚炎などの、お肌の痒み、損傷:すり込まずに、患部に塗り広げてください。就寝時、ガーゼなどに厚めに塗って湿布の要領で貼っておやすみいただくと、痒みが治まり、ぐっすりおやすみになれます。※赤みや熱感がある場合には、紫雲膏よりもタイツコウ軟膏が効果的です。
  • その他の肉芽形成:皮膚の損傷を早く再生させます。

タイツコウ軟膏の使用方法

(1)患部を清潔にしてから1日2~3回皮膚をいためないように静かに塗布してく
ださい。(他の軟膏剤のように患部にスリ込むのではなく、患部の上に置いて
おくといった感じでご使用ください。)
(2)患部の傷口、はれがひどい場合は、患部をつつみこむように厚めに塗るか、
ガーゼに塗って患部にはって下さい。
(3)直射日光下で使用の際、日やけするおそれがありますので患部をガーゼ等でお
さえてご使用ください。

タイツコウ使用例

 

一ヶ月たっても良くならなかったので、タイツコウを塗った絆創膏を貼って、数日後かなりおできが小さくなりました。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。