あなたが甘い物をやめられない理由

甘い物がほしくてやめられない

身体がエネルギー不足になっている可能性があります。甘い物がやめられない人は、栄養の消化吸収がうまくいかなくなっていたり、ビタミンやミネラルなどの栄養不足から、身体の機能低下がおこって、糖質をとらないと必要なエネルギーがうまく身体に得られない状態に陥っている可能性があるのです。

栄養の消化

脂質やタンパク質を消化するためには、消化して細かく分けて、吸収するために消化液が必要です。でも、胃腸の消化能力が低下していると、十分に栄養が身体に取り込めなくなってしまっています。また、身体が脂質やタンパク質を分解してエネルギーに変換するためには、細胞内の小器官である「ミトコンドリア」がしっかりと働く必要があります。ミトコンドリアが働くためには、様々なビタミンやミネラルが必要です。そのためビタミン、ミネラルが足りないとミトコンドリアが働けず、脂質やタンパク質をエネルギーにすることが難しい状態になってしまいます。

糖質は消化簡単

それに比べて、糖質は、ミトコンドリア機能が低下していても、ミトコンドリアを使わない「解糖系」という仕組みを使って、エネルギーを作り出すことが出来ます。

消化吸収がうまくいかないから甘い物が欲しくなる

ミトコンドリア機能低下でエネルギーを作れない人は、消化吸収能力が低下していて、ビタミンミネラルが不足している可能性があります。糖質を摂らないと必要なエネルギーが作れなくなっている可能性が高いのです。

甘い物がやめられない対策

ビタミン、ミネラルをしっかりとれるように、栄養を摂る。糖質は、精製された砂糖ではなく、玄米や雑穀、イモやかぼち果物果物などで摂るようにする。果物は甘すぎない物を選びましょう。食物繊維を一緒に摂ることで、血糖値の上がり方も緩やかにしてくれます。

まごわやさしい

ま:まめ 大豆や味噌、豆腐、納豆など。豆はしっかりと浸水しましょう。
ご:ごま ごまなどナッツ類も
わ:わかめ わかめやひじきなど海藻類
や:やさい 緑黄色野菜や根菜など
さ:さかな 切り身のお魚でも、小魚などでもOK
し:しいたけ しいたけをはじめとしたきのこ類
い:いも ジャガイモ、サトイモなど

伝統的な和食、粗食がお勧めです。出来るだけ超加工品は避けましょう。

タンパク質を吸収出来るように工夫する

タンパク質のとり方③どうやって食べると良いか。

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。