妊娠中のビタミンD補給で子どもの骨が丈夫になる!

妊娠中にビタミンDを摂ることがとても大切だという事を以前紹介しました。

妊娠したい人と妊婦さんにとっても大切なビタミンD

妊娠したい人と妊婦さんにとっても大切なビタミンD

ビタミンDで、妊娠高血圧症や妊娠糖尿病の予防にも大切ですし、早産や赤ちゃんの脳の発育発達や骨の発育にもとても大切です。

ビタミンDはインフルエンザやコロナウィルス感染や風邪予防にも大切

ビタミンDについて

妊娠中に、妊婦さんがビタミンD摂取することが、生まれてくる赤ちゃんの骨の健康を長期間支えると報告報告

Pregnancy vitamin D supplementation and offspring bone mineral density in childhood follow-up of a randomized controlled trial.

Am J Clin Nutr. 2024 Sep 19:S0002-9165(24)00746-9.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0002916524007469?via%3Dihub

妊娠中のビタミンD補給が大きくなった子どもへの骨の健康にあたえる影響を調査

妊娠14週から出産までの期間、妊娠中の女性に1000 IU/日のコレカルシフェロール(Vit.D3)を補給し、プラセボ群(ビタミンDをとらない人たち)と比較しました。その結果、6~7歳時において、妊娠中にお母さんがビタミンD補給を受けた子供は全身(頭部を除く)および腰椎の骨密度(BMD)、骨鉱物含量(BMC)、見かけの骨密度(BMAD)、および除脂肪体重がプラセボ群に比べて有意に高いことが確認されました。さらに、この効果は4歳時から6~7歳まで持続しており、妊娠中のビタミンD投与が長期間にわたって子どもの骨の健康に好影響をもたらすことが明らかになりました。

妊娠中のビタミンD補給は子どもの骨の発達に有効

妊娠中のビタミンD補給は、妊娠中の糖尿病、高血圧、早産、赤ちゃんの体重増加にも大切だという事が分かっています。それにくわえて、妊婦さんの健康のためだけでなく、子供の骨の発達にもとても大切だという可能性を示しています。

妊娠中のビタミンD補給の量

今回の研究では1000IUというビタミンDの量が投与されていました。最低量1000IUとして、5000IU摂ったとしても過剰になる心配はありません。是非妊娠中はビタミンDを補給しましょう。また、妊娠したい人にもビタミンDはとても大切です。

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。