アメリカ産牛肉の輸入をやめたら乳がんが減った!

アメリカ産牛肉に使われるホルモン剤

アメリカ産牛肉には、ホルモン「エストロゲン」が使われています。日本では癌の増殖因子のため、健康に問題があるという事で使われていないのですが、輸入牛肉にはホルモン剤がつかわれた肉が輸入されている。

EUは、ホルモン剤使用の牛肉の輸入を禁止した。

EUでは成長ホルモン剤について、国内での使用も、ホルモン剤が使われた肉の輸入も禁止している。EUがアメリカ産牛肉の輸入を禁止した理由は、癌の発生と成長ホルモンに関連があるということがわかったからだった。アメリカはEUの輸入禁止措置に対して反発して報復措置をとったが、EUはそれに負けず、輸入禁止措置をやめなかった。EUは、「自国の安全なものをたべよう」と食料自給率を保つ政策をとっています。EUは1989年から成長ホルモンの入ったアメリカ産牛肉の輸入を禁止しました。

ホルモン剤使用の牛肉の輸入を禁止した後で、乳がんが減った。

EUが、1989年から成長ホルモンの入ったアメリカ産牛肉の輸入を禁止した後、2006年(17年後)の調査で、最大45%乳がんの死亡率が減少した国があった。(アイルランド44.5%減、イングランド34.9%減、スペイン26.8%減、ノルウェー24.3%減)牛肉の輸入禁止と乳がん死亡率の減少が完全に因果関係が明らかになったわけでは無いが、関係している可能性が考えられる。

オーストラリアの牛肉も安全では無い。

オーストラリアはEUに輸出する際にはホルモン剤不使用の肉を輸出している。しかし、日本では禁止されていないため、ホルモン剤(エストロゲン)を使用して育てた肉が日本に輸出されている。

日本は危険な食品を禁止していない

アメリカやオーストラリアだけで無く、ホルモン剤使用の肉の輸入を禁止していない日本に危ない食品が輸出されていると考えられる。日本はアメリカに対して規制をゆるくしているので、危ない物は日本に輸出してしまえと言う流れが出来てしまっている。

アメリカではホルモン剤使用の牛肉の消費が減っている。

アメリカの消費者は、ホルモン剤の使われていない牛肉を食べたがるようになり、ホルモンが使われていない肉の消費が増えている。そんな中、ホルモンを使った肉は日本にどんどん輸出されるようになってきている。ホルモン剤使用の理由は、ホルモン剤を使用することで、牛が早く太って、4割も安く生産出来てしまうため、安い肉を求める人たちがいる限り、ホルモン剤フリーの牛肉は無くならない。

アメリカ産牛肉の消費が1.5倍に増えた!

日米協定で、アメリカの牛肉の関税が半分くらいになった。アメリカの牛肉が安くなったところで、日本のアメリカ牛肉の消費量は最初の一ヶ月だけで1.5倍にも増えた。

アメリカ産牛肉に含まれる多量のホルモン

アメリカ産牛肉に含まれるエストロゲンは、国産牛肉より、脂肪部分で140倍、赤身部分で600倍と高濃度だったという報告がある。このことより、日本におけるホルモン依存性の癌の増加と、アメリカ産牛肉の消費に関連がかんがえられるという報告がある。

安くても健康を害しては元も子もない

アメリカ産牛肉は安いからと簡単に飛びつかないでほしい。安いからと言ってたくさん食べれば、病気になってしまって何よりも高くつくかもしれない。

牛、豚のエサに混ぜる成長促進剤「ラクトパミン」

ラクトパミンは、人の身体に中毒症状を起こし、また、発がん性の問題もあるとして、EU,中国、ロシア、台湾などでも国内使用と輸入が禁止されている。日本でも国内使用は禁止しているが、輸入肉については規制がない。台湾では、ラクトパミン使用反対というデモが起こるくらいだが、日本では、「ラクトパミン」について、ほとんど知られていない。日本人はラクトパミンを知らずに輸入肉でどんどん食べ続けている。

日本の食糧自給率の低さ

日本で輸入牛肉が占めるシェアは7割、国産牛肉は3割でしかない。豚肉の国産の割合も5割を切っている。日本は食糧を輸入に頼りすぎている。輸入をやめれば飢餓の問題に直面するため、輸入をやめられない。危険な食品だと分かっていても輸入をつづけるしか無い。

100%グラスフェッド(牧草牛)は安全か?

グラスフェッド牛でもホルモンを使われている可能性がある。輸入牛肉についてはホルモン剤不使用と書かれていなければ、ホルモン剤が使用されていると考えられる。

鈴木宣弘先生(農業経済学と国際経済学を専門とする経済学者)

著書:「世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか」、「国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係」

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。