つわり対策

つわりの症状を軽くするために。

  • 真水だけをたくさんのまないようにする(塩水、にがり水などがおすすめ)。
  • 塩分を制限しすぎない。
  • タンパク質、アミノ酸の摂取で嘔吐しやすい場合にはタンパク質を控えて、マグネシウム、乳酸菌(ビオフェルミン配合散、ビオスリー散、レベニンS散など)、ビフィズス菌(ビオフェルミン、ラックビー、レベニンS散など)をとる。グルタミン酸(トマト、大豆、しいたけ、昆布など)もよい。
  • ごはんやパンだけをとらないようにして、塩が含まれている食材を一緒に食べる。梅干しを一緒に摂るのもおすすめ。
  • 暖かい食べ物を避けて、常温や冷たくして食べる。
  • 塩を積極的にとる。
  • 糖質を取り過ぎるとビタミンB1不足になってしまいます。甘い物のとりすぎには注意しましょう。
  • 牛乳を避ける(牛乳を飲んで血液中のカルシウム値が急上昇すると余計に気持ち悪くなります。マグネシウムを積極的にとりましょう。
  • カリウムの多い食材を食べる:生野菜、ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、トマト、バナナ、アボガド、メロン、スイカ、ジャガイモ、トウモロコシ、かぼちゃ、長いも、切り干し大根、リンゴ、ミカン、イチゴ、海藻類(ひじき、昆布、アオサ、わかめ)、鮭、ブリなどの魚、
  • 一回に食べる食事の量を少なめにして、回数を多くとる。(一日5回食にする)
  • マグネシウムを多く含む食品を摂取する:アーモンド、いりごま、カシューナッツ、納豆、豆腐、きな粉、下記、マイワシ、わかめ、枝豆、ばなな、アボガド、切り干し大根、ほうれん草など、便秘があれば酸化マグネシウムを食前に内服する。にがりを積極的にとる。
  • レモンやお酢を食品と一緒に食べる。それでも食べられなければ、食品添加物のクエン酸を1~2%混ぜて食べる。
  • 匂いが気になるときには、「アンモニア消臭マスク」を使用する。緊急的には、1%クエン酸水をガーゼにスプレーでしみこませてマスクにはさむ。
  • 入浴が難しければ足湯とシャワーで対応する。
  • 腹帯を巻いてお腹を冷やさないようにする。それでも吐き気がよくならなければ上腹部に温湿布をする。
  • 夜間眠れないときには腹帯を巻いたり、バスタオルをお腹にまいたり、温湿布をする。
  • 朝食が食べられて、昼以降食べられなくなるようなときにはβ-アミラーゼを含む、山芋、カブ、大根、ニンジン、キャベツを生で食べる。それでもダメなら、吐き気によいといわれている漢方を試してみる。
  • ビタミンB1をとってウェルニッケ脳症を予防する:豚肉、玄米、ナッツ、大豆、カリフラワー、ほうれん草、枝豆、ブロッコリー、豆苗、ニンニク、芽キャベツ、(野菜の栄養が減ってきてるのと熱するとビタミンは壊れてしまう。食べられないときにはビタミンB1入り点滴も必要)
  • 早朝空腹時の吐き気にはビタミンB6をとってみる。
  • 唾液がたくさんでて気持ち悪いと吐き出してしまいがちですが、唾液には消化を助ける酵素がたくさん含まれています。出来るだけ吐き出さずに飲み込みましょう。吐き出し続けると、酵素不足になってしまいます。
  • 歯磨きで気持ち悪くなるなら、歯ブラシを変える、エピオス水でうがいだけをする。
  • 首こり頭痛が起こる場合には、後頭部の骨のあたりをマッサージしたり、温湿布する。
  • 片頭痛がある場合には側頭部を冷やしたり、マグネシウムの摂取する。上咽頭擦過治療も効果があるかもしれない。
  • 激しい運動を控える。
  • ストレス(難しい事を考えたり、仕事など)を避ける。
  • 生姜をとってみる。
  • 150mlくらいの炭酸水をのんでみる(たくさん飲むと逆効果)
  • それでも嘔吐を繰り返すなら点滴が必要です。
  • ホメオパシーが効果がある場合があります。ゆいクリニックではつわりの様々な症状にホメオパシーが5割以上の人に効果が認められました。

ホメオパシー

恩田威一先生紹介(シマブクロ改変白砂糖を黒糖にしました。)の塩飴と経口補水液

黒糖は白砂糖より健康的か?

黒糖、三温糖、ハチミツ、は健康的?

塩飴の作り方

原材料:水あめ120g、黒糖100g、水40ml、海水から出来た塩 2g

用意する物:ホーロー鍋、200度以上の温度計、小さいカップ(ケーキ、クッキー型など)、かき混ぜる棒、クッキングペーパー、鍋つかみ

作り方:

  1. ほうろう鍋に水あめ、砂糖、水を入れる。
  2. 火にかけ148度まで熱する。
  3. 塩を加えてよくかき混ぜる
  4. 火を止めて泡がおさまったら型に少しずつ流し込む
  5. そのまま冷やし固める
  6. 冷えて固まったら完成!

ネットで、無添加塩飴売っています。原材料名 砂糖(国内製造)、水飴、海塩、粗製海水塩化マグネシウム(にがり)

経口補水液の作り方

黒砂糖40g(大さじ4杯半)と海水から出来た塩3g(小さじ半分)、1Lのお湯によく溶かす。かき混ぜてのみやすい温度にする。果汁(レモンやシークワーサー)を搾り入れるとのみやすくなる。

※OS-1やスポーツドリンクは人工甘味料が含まれているので、手作りがお勧め

出来れば妊娠前からの対策

つわり対策をお伝えしましたが、とても大切な事は、妊娠前からミネラル不足にならないように栄養をしっかり摂って、身体を整えることです。もし今すでにつわりで苦しんでいたら、次回の妊娠に向けて、妊娠中、産後の栄養と体調をしっかり整えて次回の妊娠に望むようにしましょう。

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。