つわりですっぱい物がたべたくなる?!

悪阻(つわり)なんてこわくない 恩田 威一 著

昭和大学医学部の調査

昭和大学医学部が妊婦さん120人を対象に調査したところ、妊娠してすっぱい物が食べたくなったという人はたったの3人で、甘い物が食べたくなったという人は20人、全体の6割は好みが変わらなかったということでした。

つわりの時にはまった食べ物トップ20

トマト、フライドポテト、スイカ、リンゴ、グレープフルーツ、ビタミンC飲料、サンドイッチ、コーラ、パン、アイス、梨、梅干し、とうもろこし、ミカン(柑橘類)、お寿司・いなり寿司、トマトジュース、フルーツジュース、ジュース・イオン飲料、ヨーグルト、おにぎり、トマトは、冷たく冷やして、塩をちょっと付けて食べるのにハマッタ、というコメントがありました。他の物は吐くのに、トマトだけは食べられましたというコメントがありました。

クエン酸の勧め

すっぱい物の中でもクエン酸は、エネルギーを作るのに大切な栄養素です。鉄吸収にもプラスに働きます。胃酸が出てくるのを助けて、消化吸収にもプラスになります。

お勧めのクエン酸がとれる食べ物

レモン、梅干し、シークワーサー、パッションフルーツ、マンゴーなど。

梅干しは一日5,6個でもOKです。

※梅干しは無添加の物を選びましょう。市販の梅干しには、人工甘味料や化学調味料が添加されている物がほとんどです。原材料をチェックしましょう。ゆいクリニック受付で、沖縄産無農薬無添加梅干し(キッチン特製)購入出来ます!

タンパク質のとり方③どうやって食べると良いか。

タンパク質のとり方③どうやって食べると良いか。

つわりで食べ物がきつい場合

クエン酸は、食べ物に含まれるアンモニアの匂いを消臭して食べやすくしてくれます。なので、食べ物の匂いがきつくて、食事が進まないという場合には、クエン酸をくわえると食べやすくなる場合があります。

つわりの時には冷たい物が食べやすい

食事を温めるとアンモニアが気化して、アンモニアの匂いがきつくなります。つわり中はアンモニアの匂いがよりきつく感じられるので、温かい物よりも冷たいもしくは常温の食べ物が食べやすいと感じるかもしれません。

つわりの時には真水は避けるべき

つわりの時に、真水だけをたくさん飲むと血液中のナトリウムやカリウムなどが薄まってしまいます。そうすることで、脳細胞がむくんでしまって、むかむかや頭痛が起こりやすくなります。つわりの時にはお水だけをのまずに、マグネシウム豊富なにがりをまぜたり、塩を混ぜたりしましょう。スポーツドリンクは、電解質をとるのに勧められていますが、人工甘味料や砂糖が含まれているのでお勧めしません。

スポーツドリンクやめて

スポーツドリンクの問題点
  • 高糖分: 多くのスポーツドリンクには砂糖が多く含まれており、過剰摂取は肥満や糖尿病のリスクを増加させる。
  • カロリー: 高カロリーのため、運動量が少ないとカロリー過多になりやすい。
  • 電解質の過剰摂取: 過度な摂取は腎臓に負担をかける可能性がある。
  • 人工添加物: 合成甘味料や着色料が含まれることがあり、健康への影響が懸念される。
  • ペットボトル:プラスチックの悪影響を受ける可能性がある。

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塩素が含まれている物が欲しくなる

白米ごはんがおいしく食べられない場合、塩素をふくんだ食べ物がおいしく食べられるようになるかもしれません。塩素は、食塩、しょうゆ、味噌、漬け物などに含まれます。

塩味をおいしく感じる

単純に甘いだけでは無く、塩が混ざると食べやすくなるかもしれません。塩を混ぜる場合には、海水からできたミネラル豊富な塩がお勧めです。

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味噌汁がおいしくなくなったら

つわり時期に味噌汁がおいしくないと感じたら、味噌をうんと濃くするか、塩を足してみるとおいしく飲めるかもしれません。味噌には乳酸菌も含まれるのでつわり軽減にもお勧めです。ただし、味噌は、ちゃんと発酵した味噌を使いましょう。スーパーで売られていて、原材料にアルコールが入っている味噌は、きちんと発酵していないので、栄養成分も少ないです。

つわり時期に、乳酸菌やグルクロン酸がよいかもしれない

乳酸菌をとると、身体の中のアンモニア濃度減らすことが減らすことが出来ます。乳酸菌が多く含まれる食材は、ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチ、ぬか漬け、味噌等です。乳酸菌飲料は砂糖や人工甘味料のないものを選びましょう。アンモニアを減らす効果はグルクロン酸にも期待できて、大豆、トマト、昆布などがおすすめです。昆布をたくさんとるとヨードを摂り過ぎになるかと心配されると思いますが、通常の量なら、妊娠12週くらいまでは赤ちゃんへの甲状腺機能への影響は、心配いりません。ただし、毎日昆布を食べ続けるととりすぎになってしまう可能性があるので、昆布のとりすぎには注意しましょう。海藻類のお勧めについては、以下のコラムも参考にしてください。

お勧めの食材:ココナッツオイル、海藻類、発酵食品、ファイトケミカル、ビーツ

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。