化学調味料不使用に要注意!

化学調味料不使用と書かれていても食品添加物が使われています。

食品添加物の問題点

食品添加物の問題点は、身体のミネラル不足を招くことです。添加物はただちに健康に影響はありませんが、摂ると体内のミネラルが、添加物の分解、代謝、解毒に使われてしまうので、身体に必要なミネラルがかなり消耗します。添加物は化学物質なので、身体としては余分な成分は解毒、排出しようとするのです。そこで、身体に大切で重要なミネラルが使われてしまいます。添加物まみれの食べ物に囲まれている私たちは、意識してミネラルを補給することもとても大切です。

食品添加物の危険性(食品添加物に気をつけましょう!)

食品添加物の危険性(食品添加物に気をつけましょう!)

化学調味料(アミノ酸など)を避けよう!

化学調味料(アミノ酸など)を避けよう!

怖いタンパク加水分解物

以前にも紹介したことがある、「タンパク加水分解物」は大豆、トウモロコシ、小麦などの食品素材から作られる人工的なうまみ調味料です。この食品添加物はぶつ切りのタンパクで、みじん切りタンパクの化学調味料(グルタミン酸ナトリウムなど)よりも分子量、分解具合が中途半端で、胃でも消化されず、腸の炎症部分から不法侵入してアレルギー症状が出る人もいます。化学調味料よりも怖い添加物なのです。このタンパク加水分解物は食品扱いなので、化学調味料不使用と書かれていても、使われている可能性があります。化学調味料不使用に要注意!なのです。

【食品添加物の危険性】食品添加物に気をつけましょう!~蛋白加水分解物について~

タンパク加水分解物の生成過程での発がん物質の発生の可能性も指摘されています。

酵母エキスにも注意が必要

酵母エキスは、自然な作り方の酵母エキスと、化学調味料そっくりの酵母エキスがあります。酵母エキスの中にはグルタミン酸ナトリウムを含有している物があり、化学調味料不使用で作りたいけど、化学調味料みたいな強いうまみが欲しい、というようなときに使われます。酵母エキスもタンパク加水分解物も食品添加物ではなく、食品扱いなので、記載されていなかったり、昆布エキス、かつお節エキス、しいたけエキス、つゆ(小麦、大豆を含む)などの表示に酵母エキスやタンパク加水分解物が隠れている可能性があります。化学調味料と併せて、タンパク加水分解物や酵母エキスは味覚破壊する食品添加物だと考えて良いです。やっかいなのは、タンパク加水分解物も酵母エキスも表示されていないことが多いという事です。ですから、まずは知ることから、ですね。

今後は減ってくる○○不使用

今後は化学調味料不使用、保存料不使用、合成色料不使用などの表記は、行政の指導が入ったので減ってくるという事ですが、このように不使用とあっても安心できる原材料で作られているかどうか分からないのが現状です。

超加工品を避ける

原材料が見えない加工品には多くの添加物が含まれています。原材料表記をチェックすることも大切ですが、それでも分からない添加物が含まれている可能性を考えると、出来るだけ、原材料が見えない超加工品を避ける食生活をするということは大切かと思います。

超加工品とは

超加工食品とは、複数の食材を工業的に配合して製造された、加工の程度が非常に高い食品 であり、糖分、塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品のこと。主に硬化油・添加糖・香味料・乳化剤・保存料などの添加物を付与して、工業的過程によって作られる食品のことを指します。例えば、ポテトチップス、菓子パン、カップ麺、クッキー、ビスケット、冷凍ピザ、ソーセージ、清涼飲料水などが代表的なものです。

参考文献:「ワースト添加物」中戸川貢著

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。