夜中の電気毛布はやめて!睡眠を悪くしますよ。

身体を温めるのは良いこと

寝るときに身体が冷えてしまっていると、眠りにくくなってしまいます。身体を温めるのはとても大切です。

身体を温めましょう!

体温を上げると健康になる

良い睡眠のために脳の温度を下げる

寝ている間に身体から熱を逃がして、脳の温度を下げることが、質の良い睡眠のために大切です。ただ、身体が冷え切っていると、身体から熱を逃がすことが出来ないので、事前に電気毛布や湯たんぽなどで布団を温めておくのはお勧めです。ただし、電気毛布を眠っている間中付けっぱなしにすると布団の中の温度が高くなりすぎて、熱を上手に逃がすことが出来なくなります。その結果、脳の温度が下がらず脳をしっかり休めることが出来なくなってしまいます。

電磁波がメラトニンを抑える

電気毛布から発せられる電磁波が、眠りに大切な、メラトニンホルモンの分泌を抑えてしまうと言う報告があります。電磁波カットの電気毛布(琉球温熱療法院のやびくイオンケットなど)か、湯たんぽなどがお勧めです。ただし、これらを使うのは寝る前までに布団を温めておくことにとどめましょう。

寝るときには靴下は脱いで寝ましょう!

身体の熱を寝るときに下げるためにも靴下は脱いで寝ましょう。冷え性だからと靴下をはいたまま布団に入ると、寝ている間の足からの熱放散が邪魔されてしまいます。足から熱が逃げないと、身体の深いところの体温(深部体温)が下がりにくくなり、眠りの質が悪くなってしまいます。靴下は寝る直前まで履いて、足を冷やさないようにして、寝るときには脱いで布団に入るようにしましょう。

頭は冷やす

枕で頭を冷やすこともお勧めです。頭の温度を下げた方が脳は休まりやすくなります。通気性の良いものの方が頭は冷やせると思います。西式健康法では木枕を使って寝ることをお勧めしています。

奇跡の枕~硬枕、木枕

参考文献:「やってはいけない眠り方」三島和夫著、「マンガでぐっすり!スタンフォード式最高の睡眠」西野精治著、

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。