四当五落とは
昔、受験生にむけての言葉で、四当五落という言葉がありました。4時間睡眠だと合格して、5時間も寝ていると落ちてしまうという意味の言葉です。4時間睡眠よりも5時間睡眠の方が一時間少なく勉強することになるかもしれませんが、一方で睡眠不足だと記憶力が低下してしまいます。人それぞれ必要な睡眠時間には違いがあるので、その人にあった必要な睡眠をとった方が、無理して睡眠をとらずに勉強するよりもしっかりと記憶が出来て、合格につながるのです。
脳に眠っている間に記憶を刻み込む
夜に暗記をさせて、8時間眠った後に翌朝テストをした場合と、朝勉強して当日八時間後にテストする場合では、眠った後の方がよく憶えているという実験結果があります。さらに記憶を定着させるためには夜寝る前に暗記をして、起きてすぐに復習するとさらに記憶の定着につながるそうです。
暗記に睡眠が大切
大事なことをしっかり憶えたければ、しっかりと眠りましょう。自分に必要なだけの睡眠をとることが大切です。睡眠負債を抱えてしまうと脳の効率も落ちてしまいますが、怖いのは、効率が落ちているという事に気づかないという事です。単に、英単語などの暗記だけで無く、ピアノを弾くときの指使いや自転車に乗るなどの身体をうごかす動作などの記憶も、練習をして憶えたら、その後しっかり眠った方が身につきます。1度自転車に乗れるようになったら、長いこと乗っていなくても乗り方を忘れないのは、しっかりと記憶が定着しているからですね。
睡眠学習は効果的か?
寝ている時に記憶の定着が起こるので、記憶の定着には睡眠が大切です。でも睡眠中に憶えたいことを聞きながら寝ても、暗記が出来るという事は無いそうです。
受験生には「寝る子は受かる!」
ということで、受験生には、昔の「四当五落」ではなく、「寝る子は受かる!」と教えてあげて、しっかりと自分に必要な睡眠をとるように勧めませしょう。
※参考文献「やってはいけない眠り方」三島和夫著、「スタンフォード式最高の睡眠」西野精治著、