AMH、抗ミュラー管ホルモン、アンチミュラリアンホルモン

AMH(抗ミュラー管ホルモン、アンチミュラリアンホルモン)とは

AMHは発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。血中AMH値が卵子の元の原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられております。そのため、卵巣の中の卵胞残存能をみる検査と考えられます。つまり、卵巣に残っている卵子の数がどれだけあるかを血液検査でチェックできる検査です。卵子は年齢を重ねると老化して行きます。産まれる前から準備されていた卵巣の中の卵の元である卵胞は、年を重ねると減っていきます。卵巣内に保存されている卵子のもとのうち、排卵にむけて、いくつかの卵子の元が目覚めて発育し始めるときに出てくるのが、AMHで、卵巣に残された卵子の数が多いと高くなり、少ないと低くなると考えられます。AMHは卵巣に残っている卵子の数の目安となる検査です。

AMH検査の意味

AMHの値は、卵巣内にどれぐらい卵の元が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。AMHの数値が表すのはあくまでも卵子の在庫の目安であって、その卵の質がいいか、順調に育つかは年齢に一番よく相関します。卵子の老化は実年齢に関係するのです。

AMHの検査

血液検査で測定できます。月経周期による影響が少ないので、月経周期に関係なく、測定可能です。AMH値が高いからといって、妊娠力が高いというわけではありません。あくまでも卵巣に残っている卵子の数の目安をみているわけで、卵子の「質」を検査できるわけではありません。

AMHの個人差

年齢とAMHの値は相関しますが、卵子の減るスピードには個人差があります。

身体の老化度と卵巣の予備能は関係すると考えられます。AMHは妊娠にむけての1つの指針と考えられます。

AMHの検査費用

検査費用8660円(2024年5月現在)

診療料金

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。