答え:西式健康法西会本部:西 万二郎先生に聞きました!
1日2回1~2分で良い、というのは、日常的に体位の高低差が小さい生活(畳の上に座り、ちゃぶ台で食事といったような)で、しかも、昔は皆、自分で歩いたり、身体を動かすしかないので、足を動かすことで血液の流れを促して上げることが出来る筋ポンプ作用も行われていました。
それでも、狩猟、農・林業に専念といった身体の使い方をしている人が減少し、都市生活をする人が増えてきてからは、1日2回程度、1~2分は重力を逆向きに利用して、さらに四肢に全体的にな微振動を与えて、静脈血をスムーズに心臓に戻すための補助運動が必要ですよ、というのが毛管運動の主旨です。
しかしながら、全身の順調な血液循環の達成には重力の影響を考慮すべき、という発想は今日でも十分ではありません。脚部の骨折の際に、欧米では吊り下げて、高い位置に維持し、筋ポンプ作用を起こせない静脈系の還流補助として、重力を利用するという対処法が少なくとも何十年も前から実施されていますが、日本の整形外科分野においては、いまだにそういった配慮、認識が十分でないように見受けられます。
話を戻しますが、今日のクルマ中心の社会で、自働化、機械は格段に進みましたが、地球の重力が弱まった訳でもなく、椅子とテーブルといった、洋風の暮らしが標準になってしまいました。
日常的に高低差の大きい状態で過ごす時間が圧倒的に増え、しかも、大人になると、歩くことも、大きな力を出すことも激減してしまった現代人では、とても1~2分で足りない、ということです。
ですから、理屈の上では、5分とか10分とか、あるいは、それ以上の時間実施しないと十分とは言えない訳ですが、現実問題としては、自力で四肢にちゃんとした微振動を与えるような毛管運動の実施は、ほとんどの人にとっては現実的ではありません。体力的に不可能と言っても良いでしょう、とくに病人や高齢者にとっては。
そこで、一つの方法が電動の運動器の利用です。電気やガソリンの力で楽をする(本人のエネルギー消費を少なくするとともに、自力では出し得ない出力)ことによって生じた問題、不足を、人力で補うことはかなり困難です。
そして、もう一つの方法は、壁に足を持たれかけさせて、微振動は1回当り5~10秒程度しか実施しないけれども、脚を上げっ放しにして、姿勢は保ちながら、短時間微振動を繰り返す、という方法です。
ただ、その効果の進捗というか達成度を数値化することが出来ませんので、取り敢えず、そういった現代社会の実情に合わせた代替法としては、5分とか、10分とか、何とか多少無理すればできる範囲で実施していただき、それでも効果が不足しているということであれば、電動の運動器を購入して実施するしかない、ということになろうかと思います。
西式健康法 西会本部 西 万二郎
西式健康法Youtubeチャンネル
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健康の基本③歩行の重要性と毛管運動:西式健康法Youtubeチャンネルより
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