健康によい卵とはどんな卵でしょうか。

ゆいクリニックでは生産者さんのわかる安心な卵を使用しています。
エサや自然飼育にこだわった業者さんの卵が安心です。登川農園「命卵」
お金はかかりますが、卵に関しては、鶏がどんなエサを食べているか、なるべく抗生物質を使わないで育てているかという事は、とても重要です。平飼いで安心なエサを食べている鶏の卵なら食べても健康によい卵だと思います。卵はタンパク質摂取にとても効率がよく、とても大事な栄養源となります。ですから、質にこだわりたいところです。

安い卵は、だいたい、鶏が、狭いケージで買われており、狭いところにいるため、病気の予防に抗生物質が使われ、さらに餌のコストダウンのために遺伝子組み換えのエサが与えられています。そのような卵は身体への影響が心配なので、身体に有害なものをなるべく使われていない、自然飼育の卵をおすすめします。

命卵の卵の色はレモン色です。とても色が淡く、スタッフから、
「どうして最近の卵はこんなに色が薄いの?」と質問がありました。そこで調べたら、ネットには以下のような説明が見つかりました。

通常の鶏の主食はとうもろこしやマイロ等の穀物を主体とする配合飼料が一般的ですが、この配合飼料には鶏が必要とする栄養素がバランス良く配合されていて、適切な飼料で飼育した鶏の卵の黄身は本来の黄色(レモン色からせいぜい淡いオレンジ色の間)

昔よく見られた農家等の庭先養鶏では、残飯に野菜屑を刻んだものを加えてそれに米ぬかをまぶしたものを与え、あとは自然の中にある草や草の種、虫、土などを自由についばんで必要な栄養素を採取するような形で育てているのが一般的でした。
その場合もやはり卵の黄身は黄色です。
つまり必要な栄養素を十分バランス良く採取できていれば、卵の黄身は多少の濃淡はあっても本来は黄色となるのだそうです。

最近は黄身の色が濃いオレンジ色や赤に近いような色の鶏卵が増え、いかにも栄養価が高いイメージで売られています。実は人工的に卵の黄身の色を変えるのはそれほど難しいことではないのだそうです。赤い黄身の色にしたい場合には赤の色素の強いパプリカや唐辛子等の乾燥粉末を飼料に混ぜて与え続けると黄身は赤くなります。そうすることによって黄身が鮮やかなオレンジ色のになるそうです。

本来鶏は雑食性で結構何でも食べます。でも良い卵をとるために、栄養をしっかりと考えられたエサを与えられた鶏の卵をできれば摂りたいものです。消費者は安ければ安いほどよいという傾向に有り、本当に健康に良い食べ物を手に入れることが難しくなることが心配です。本来動物性蛋白は時々とって身体の栄養として大事にするものなので、安いものをたくさんとる必要はないかと思います。

お肉も抗生剤の使用やエサが気になるところなので、少し高くても生産者がみえるところで購入するほうが安心だと思います。

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。