質問:看護学校で、助産師の先生が、赤ちゃんが生まれたらタオルでゴシゴシふいて水気を拭かないと赤ちゃんが低体温になると言っていました。さっきの授業で、先生は赤ちゃんをあまり拭かないように指示したと言ってましたが、低体温になったりしないですか?
答え:ゴシゴシはふかないで、タオルで身体を抑えるようにやさしく水気をふき取ってあげるのがお勧めです。生まれたての赤ちゃんの身体には、胎脂という白く固まった脂の塊がついていて、これが赤ちゃんの皮膚を守ってくれます。昔は赤ちゃんは産まれたらすぐに産湯を使うという事ですぐにお風呂に入れるという習慣がありました。でも、生まれたての赤ちゃんは体温調節が上手ではないので、すぐにお風呂に入ることで体温が下がりすぎることがあります。また身体が濡れたままでも簡単に体温が下がってしまいます。ゆいクリニックでは、生まれたての赤ちゃんはお母さんの胸に抱いてもらう早期接触を行っていて、早期接触は赤ちゃんの体温を保ちやすいです。
早期接触について
早期母子接触とお父さんの早期接触の説明
赤ちゃんの身体がぬれたままで放っておくと赤ちゃんの体温が下がってしまって低体温になってしまう心配がはもちろんあります。お母さんに抱っこしてもらう早期接触を行った場合、赤ちゃんはお母さんの体温で温めてあげられますが、ぬれたままだと頭から冷えてしまうことがあるので、乾いたタオルでふきますが、その時にタオルでゴシゴシふくのではなく、やさしく抑えるようにして水気を取ってあげることで、胎脂は身体に残したまあま、低体温の心配は無くなります。赤ちゃんの身体には乾いた温かいタオルをかけてあげます。また特別に体温が下がってしまうことが心配な、早産や少し小さい赤ちゃんだったり、部屋の温度が低い場合には頭に帽子をかぶせてあげるようにしています。赤ちゃんの胎脂が皮膚を守ってくれるので、お風呂は3日目から入れてあげるようにしています。生まれてすぐにお風呂に入るよりも、赤ちゃんの肌荒れが少ないようだと、助産師さんが以前働いていた施設での赤ちゃんの肌の状況と比べて言っています。