こむら返り対策:脚がよくつります。どうしたらよくなりますか?

質問:脚がよくつります。どうしたらよくなりますか?

答え:西式健康法の考え方では、脚がつるのは、食べ過ぎ(栄養のとりすぎ)が影響すると考えられます。特に甘い物をとりすぎるのが良くないです。

断食博士の「西式健康法」入門 病気にならない秘訣 甲田光雄著

この本では、甲田光雄先生の素晴らしい健康についてのアドバイスがたくさん得られるのでとてもおすすめです。

こむら返りは血液バランスの悪さから筋肉の収縮で起こる

甘い物の食べ過ぎで、どうして脚がつるかというと、甘い物を食べると、腸で糖分が吸収されて、血液中にブドウ糖が増えます。そうするとその栄養分を薄めようとして、リンパ管や細胞から水分が運ばれて、身体のすみの毛細血管などの血液量がいっぺんにふえてしまいます。身体は、すみにあつまった血液を心臓の方に早く戻そうとして筋肉が収縮します。それがこむら返りです。身体のすみにあつまった血液を戻そうとする反応なのです。疲れたり、ストレスがあると甘い物が食べたくなると思います。でも、甘い物を食べると一時的には身体の疲れがとれたり、幸福感を感じたりしますが、それは麻薬とおなじで、効果は一時的で、逆に身体に負担をかけてしまうのです。

塩分のとりすぎでもこむら返りがおこる

塩分のとりすぎでも、身体の中の水のバランスが悪くなってしまいます。塩分も糖分も取り過ぎ、食べ過ぎは要注意です。

こむら返りを起こさないようにするために

その1:食べ過ぎない!

その2:身体のミネラルバランスをととのえるために、マグネシウムをとることをおすすめします。ゆいクリニックでは粟国の塩のにがりをおすすめしています。

マグネシウム不足の方にお勧めの商品

その3:漢方の芍薬甘草湯を使う。(病院で処方してもらえます)保険診療で処方してもらえます。病名もずばりこむら返りです。筋肉のけいれんに効果的な漢方で、胃の痛いときにも使ったりします。

その4:ウォーキングをする。運動で全身の血液のめぐりを良くしていくことはとても大切です。夜中に脚がつったら、痛みを我慢して歩き回るのも効果的です。甲田先生は、つま先を引っ張るより歩き回る方が効果的だとおすすめされています。

その5:毛管運動 西式健康法の毛管運動は手足の先の血の巡りを良くしてくれます。

ただし、かなりしっかりとやる必要があります。どのくらいの頻度と回数で毛管運動を行ったら良いか:一日5分から10分間行うのがお勧めです。ただし、体力的にそのような時間行うのは難しいので、西式運動器を利用したり、壁に足を持たれかけさせて、微振動は1回当り510秒程度しか実施しないけれども、脚を上げっ放しにして、姿勢は保ちながら、短時間微振動を繰り返すことをしてください。

西式健康法のご紹介、運動の動画が見られます!

妊婦さんにお勧めの運動:西式健康法の合掌がっせき運動、毛管運動、膝立金魚運動

この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。