LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界
- ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務め、長寿研究の第一人者である著者
- 人生120年時代を若く生きられる!
定期的に運動するのは、私たちの「義務」
- テキサス大学ベンジャミン・レヴィーン教授
歯を磨くのと同じように、自分自身を健康にするために、やって当然の習慣にしなくてはいけません。
運動をすると細胞レベルで健康になる
- 運動をすると血の流れはよくなる。肺や心臓が健康になる。筋肉も強くなる。
- でも、どうしてそうなるのか。
- 様々な運動習慣をもつ成人数千人を対象にした研究で、頻繁に運動するほどテロメアが長かった。
テロメア
- 染色体の末端の部分。
- 特定の塩基配列の反復とタンパク質から成る構造物。
- 細胞細胞分裂をするたびに短くなり、細胞の複製時の際にエラーが起こったりDNAが損傷するのを防ぐ働きがある。
- 加齢にしたがってテロメアが短くなっていくことから、生体の寿命にも関連していると考えられている。
頻繁な運動
- 一日最低30分のジョギングを週に5日行うのに相当する運動
- 10歳くらい差が見られた。
どのくらい運動すればよいのか
- 週に6.5~8km走る
=毎日15分足らずのランニング
心臓発作で命を落とすリスクが45%減り、全死因死亡率が30%下がる。
5万5千人を15年間フォロー。
期間中に3413人が死亡。
ジョギング習慣のあった人は心臓病で死亡する割合が格段に低かった。
一日に5分から10分程度軽くランニングするだけでも、走る習慣の無い人より数年長く生きた。
理想の運動強度
- 運動強度は大切。
- ウォーキングよりジョギング、
- 健康を増進する遺伝子を一番多く活性化したのは、「高強度インターバルトレーニング(HIIT)」だった。
- 心拍数や呼吸数が著しく上昇する。高齢者ほど、HIITによる活性化効果が大きかった。
体に適度なストレスを与える
- 過剰な運動は活性酸素を発生させるので、健康にマイナスだが、適度なストレスは寿命をのばす
運動が遺伝子のスイッチを入れる。
- 加齢によって減少するような機能が若返る。
- テロメアが伸びる、細胞に酸素を運ぶ新しい微細血管ができる、ミトコンドリアの活動が高まって化学エネルギーが増える。
- 運動が遺伝子のスイッチを入れ、私たちを細胞レベルで若返らせてくれる。
HIITや運動の紹介
トレーニング方法:HIIT(High-intensity interval training)の紹介
Q好きなだけ食べても、走れば余分なカロリーを落とせますか?
- たぶん無理・・・。
- ラットの実験。高カロリーのえさを与え、そのエネルギーを運動で消費させるようにしても、寿命の延びは微々たるもの。
- カロリー制限食でも満腹感があると健康効果が十分に得られない。