熱冷まし、痛み止めを飲まないで!発熱の治療方法

高熱がでたら浣腸と脚湯法

  • 西式健康法では高熱がでたら浣腸して緩下剤(スイマグ=水酸化マグネシウム)をとって腸の滞りをとることを勧めています。
  • 足を温める
  • 脚湯法は高熱でも微熱でもあらゆる熱の治療に適応あり。
  • 腎臓病、水腫、糖尿病、咳のでる場合にも有効。

西式健康法の脚湯法

仰向けに寝て足をふくらはぎのところまで湯につけ、膝から上は毛布またはかけ布団で多い、汗をかかせる。

40度5分間、41度5分間、

42度5分間、43度5分間、

脚湯の時間を20分として、40度から5分ずつ1度ずつあげていく。

脚湯の器内の温度が一定になるようにかき混ぜる。

20分間のお湯が終わったら、次は冷水につける。14度なら2分、16度なら2分半、18度なら3分半を一回だけ。

※かならず冷水にもつけましょう。

脚湯法の補足

  • 汗をかかない人は、15分くらい立ったときに温かい柿の葉茶をチビチビのむと発汗してくる。
  • 汗をかいていても熱い柿の葉茶を飲みながら脚湯をするのはお勧めです。
  • 実行後は、発汗で失われた塩分とビタミンC(柿の葉茶)の補給をする。
  • 上半身の体温が逃げないように毛布などに身体をくるみます。膝まで覆いましょう。
  • 甲田先生はカッパを着るのもお勧めしています。
  • 冷水から足をだしたら良くふいて、すぐにねまきを着替えて身体を冷やさないようにして汗が出切るまで温かくして安静に寝ていましょう。
  • 食塩の摂取量:脚湯前に2グラム、終了後に2グラム、汗がたくさんでたらさらに1時間後に2グラム。生野菜につけて塩を少しずつ摂っても良いです。
  • 脚湯のあとに毛管運動もやるとよりよいです。

毛管運動

西式健康法について

毛管運動の実際動画

毛管運動が終わった後にするといい手足首運動

脚湯法の補足

  • 脚湯法は午後3時以降に行います。熱が高い場合は、15時、18時、21時の3回行いましょう。
  • 空腹時に行ってください。食後の場合は30分以上あけてから行ってください。
  • 皮膚の脂がとれるので、2回以上脚湯をやる場合には足に保湿のクリームや油を塗ってください。
  • 脚湯後に足がとても冷え切る場合には、最後の冷水の時間を40秒から1分間程度に縮めてください。寝たきりで歩けない病人は最後の冷水は不要です。

カラシ湿布

  • 熱が38度を超えたらカラシ湿布も併用。
  • 特に咳などの呼吸器症状がある場合にとても良い。
  • カラシ粉と小麦粉をお湯でねって泥状にしたものをサラシにぬって、それを胸にのせる。
  • 皮膚が真っ赤になります。肺のうっ血(血のとどこおり)をとる効果がある。

カラシ湿布:用意するもの 一回分

  • 和カラシ100g(カラシ粉)、
  • 小麦粉70-100g、
  • さらし(木綿の薄い布)、
  • 目のあらくない綿100%シーツでもOK

カラシ湿布の実際

作り方:瀬戸物どんぶり容器にカラシと小麦粉を入れる。保温のため、金属でない方が良い。

カラシは新しいものがよい。

古くて刺激臭がないものは効果がない。

まずお湯を入れる前にカラシ粉と小麦粉をよく混ぜる。

お湯をいれてかき混ぜ、耳たぶくらいの堅さにする。

お湯の温度は70度くらいで入れて、使うときに55度がちょうどよい。100度や35度以下では効かない。

  • お湯を混ぜた後に粉っぽさがなくなったらへらなどで空気を出切るだけ抜いて平らにならしたらラップをかけて3~4分間蒸らす。
  • 布の半分の面に辛子をへらで均等に塗りつける。厚さ3ミリメートルくらいです。
  • 布の周囲2~3cmはあけるようにしましょう
  • できあがりの大きさは大人用50cm×35cm程度であまりぬれていない、うえからかぶせた方の面を肌に直接当てるようにしましょう。

カラシ湿布のやり方

  • さらしの上にオリーブオイルかごま油を塗る、小麦粉とカラシ粉を混ぜたものを3mm程度の厚さで塗る
  • 布でからしをはさむようにして、皮膚に直接あたらないようにする。
  • 皮膚が赤くなるまで当てるが、20分以上は当てない。
  • 胸全体、のど、背中などに行う。

湿布のやりかた

  • カラシをはさんだ布を胸の全面を覆うように横長の状態で胸の上にのせる。
  • 喉の付け根、鎖骨の上側も覆うようにする。
  • 服が汚れないように、カラシをつけた布の上にバスタオルをかぶせて服の中に差し入れるようにしましょう。
  • 湿布時間は最低7分、最長20分。

カラシ湿布の注意

  • 胸と背中と腰に湿布するとより効果的です。
  • 痛みのある膝や足首などにも使えます。
  • 20分しても全く赤くならない場合は40分してから(ほかの部位を湿布するなどして)再度行うことができます。最大7回できます。7回やっても赤くならない場合は回復力がなくなっていると考えられます。
  • 使用後はビニール袋で、密封して冷蔵庫で保存して電子レンジで再加熱して使えば3日間使用できます。
  • アトピー性皮膚炎の場合には皮膚炎が刺激で悪化するので、皮膚炎のあるところには使用しないようにしましょう。

カラシと小麦粉の割合

カラシ:小麦粉

  • 大人           1  : 1
  • 皮膚の弱い人       1  : 2
  • 幼児          1:4または1:3
  • 赤ちゃん         1  : 6

カラシ湿布の適応

  • 喘息、気管支炎、発熱
  • 神経痛
  • リウマチ
  • 打ち身などの痛み止め
  • 関節痛、肩こり、
  • 精神的にショックを受けたとき
  • 転校や転勤、遠方へ出掛けるときなどに予防的に

ビタミンCをとる

  • アスコルビン酸または柿の葉茶、西式健康法の青汁(シンバイオテン)
  • ビタミンCについて

コラム

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高熱が出ているときには食べない

  • 身体は、ウィルスなどの外敵と戦うために熱を出しています。
  • 食欲がないときには、外敵と戦うために身体が食欲を落としています。
  • 食べ物を食べない方が、身体の免疫力は高まります。酵素が働きやすくなります。

家庭でできる自然療法 東城百合子著

  • 高熱には梅干し番茶や梅干しの黒焼きを飲む
  • 大根、カブ、小松菜などのあおい菜っ葉を頭の前と後ろに当てて、1時間おきに取り替える。氷枕で冷やすより解熱効果あります。
  • 大根湯も解熱発汗に効果的。ただし、日頃から虚弱だったり、結核の病人には適さない。

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。