新型コロナウイルス感染症の後遺症(Long COVID)
- 新型コロナウイルスに感染した後、後遺症が長期にわたって続くことがあることが報告されています。
- また、発症直後にみられなかった脱毛などの症状が数ヶ月後に出現することもあり、日常生活に支障が出るケースも少なくないとされます。
- このような状況は「ロング・コビット」と呼ばれ、新型コロナウイルス感染症の大きな問題となっています。
新型コロナウイルス感染症の後遺症(Long COVID)の症状
- 倦怠感・筋力低下、睡眠障害、脱毛、嗅覚障害、動悸、関節痛、食欲不振、味覚障害、眩暈、下痢・嘔吐、胸痛などで、症状が多岐にわたる。
- 新型コロナ感染症の急性期を過ぎても、症状が1か月以上持続する、もしくは数ヶ月してから、様々な体調不良が、起こることがわかってきました。
新型コロナウイルス感染症の後遺症(Long COVID)のメカニズム
- コロナウイルスが全身の細胞に感染してサイトカインストームという過剰な炎症を引き起こし、臓器を障害する可能性も指摘されています。このほか、コロナウイルス自体は体内から消失しても、免疫反応が一部残存することがあり、自己抗体が様々な臓器の炎症を引き起こし、症状を誘発している可能性も示唆されています。
- コロナ後遺症に対する根本治療はなく、症状をやわらげる対症治療が行われている
後遺症に有効な治療はまだない
- 今のところ有効な確立した治療は無い。
- その中でもEAT(Bスポット療法=上咽頭擦過治療)が有効という報告がある。
塩化亜鉛溶液を用いた EAT<イート>(上咽頭擦過治療)Bスポット療法
- 上咽頭炎の治療として効果的なものは0.5%~1%塩化亜鉛溶液を染みこませた綿棒を用いて、鼻と喉から直接上咽頭に薬液を擦りつけることです。
- この治療はEAT<イート>(Epipharyngeal Abrasive Therapy、上咽頭擦過治療)と命名されています。
EATの作用機序
- 第一は塩化亜鉛による上咽頭の炎症が沈静化
- 第二の機序はEATの瀉血作用です。上咽頭の血のめぐりの滞りを改善して循環を良くする可能性があります。
- 第三の機序は迷走神経刺激反射です。上咽頭は迷走神経と舌咽神経の支配を受けていますがEATに伴う迷走神経刺激が同治療に伴う様々な症状の改善に密接に関与している可能性があります。
COVID19肺炎後、倦怠感と味覚減退が持続
- 60代の男性
- EAT週2回2ヶ月間30回程度施行。
- 倦怠感無く外出など出来るようになった。
上咽頭擦過治療EAT(Bスポット療法)を受けられる施設
- EAT 慢性上咽頭炎治療 医療機関一覧
- 日本病巣疾患研究会HPより
- https://jfir.jp/eat-facilities/