座禅について

 
 

対談編 前編のダイジェスト

 

野口法蔵先生の「直感力を養う坐禅断食」を読んで坐禅をする動機になった。

・坐禅を続けていても中々効果が実感できない
・野口法蔵先生「修行と祈り」に医学的に身体的に坐禅が効果的ということが書かれていて、坐禅を再度続けようと思った。

・1年半続けているがまだ自分の実感としては効果を感じていない

・坐禅の間に頭がさえているときに出てくるα波がでている

・血圧心拍数も落ち着いてくる 体温は上がる

・OURA
リングで坐禅中の心拍数の安定化と体温上昇がしっかりと計測できています

20分以上坐禅を行うと身体に効果が現れます

・坐禅をすることでチベットの寒い冬でも凍死しないで過ごすことが出来ます。

・心がざわついても坐禅をすると、色んな事に落ち着いて対処できる

・身体が変わると心が変わってきます

・坐禅の効果は年単位で現れると思います。

・その人のまわりの空間が変わってきます。ごちゃごちゃが減ってきます。

・ 身体を変えていくことで、心が変わってきます。姿勢と呼吸を型どおりにしっかりと整えると、心も変わってきます。

練習(稽古)をし続けることが大切です。

どうしたら坐禅ができるようになったと言えるか?

坐禅を続けると気持ちがよいと思えるようになってくる

坐禅で鋭く集中した気持ちよさを感じられるようになる

心猿意馬(しんえんいば)。心は目新しい刺激を求めて猿の様にあちこちの枝に飛び移って落ち着かず、意思は馬が駆けるように思い立ったらまっしぐら。

・いつも目新しいものに目移りしてしまうような落ち着かない心を一点に集中させるといろんなものをはっきりシャープにうけとれるようになる。

・時間を忘れてしまうような集中しているときに感じる心地よさを座禅で感じられる。

数息感ができていて、呼吸と姿勢ができていれば、効果が表れてきます。

・今ここにひたすら心を据えていくということが大切です。

・今ここに起こっていることをありのままにうけとれるようになる。決断力が出てくる。

・座禅は、今ここに心を据えるための訓練を茶道、華道、武道にくらべて、究極シンプルに稽古していくものです。

座禅はどこでも誰でもいつでもできます。

・座禅の効果については、結果が見えなくてもまずは続けていくことが大切。

今ここにいることが心地よくなると、あまりお金を使う必要がなくなるので、お金がたまります。お金を使わなくても満ち足りた気持ちになります。

・今ここにとどまることが心地よくなる。

・座禅で足がしびれるが、その対策は?

・自分なりに工夫していくと、足がしびれないか、しびれてもひどくなくなる。

身体をやわらかく、無駄に力が入っていない状態がよいです。カチッと固まった状態が良いわけではないです。

動かないとかえって身体の中が動いているのを感じられたりします。身体の中が微調整しているのが分かるようになったりします。

・命が自ら身体を整えてくれているのが分かる。

野口法蔵先生著書

直感力を養う坐禅断食
野口法蔵先生
座禅断食を指導するお坊さん

からだに効く坐禅/野口法蔵

修行と祈り
シスターと禅僧の対話

悟りから祈りへ

ゆいクリニックにて特価500円にて販売中です。

野口法蔵先生の本のサイト

https://yorozubooks.stores.jp/

座禅について

坐禅は、2500年以上の伝統がある、
「今・ここ」
のからだとこころに気づき(マインドフル)、自律神経のバランスを整え、いのちを活性化するエクササイズです。
お釈迦様が坐禅を行じてお悟りをひらかれたことから、仏教の主要な修行になっていますが、坐禅そのものは、必ずしも宗教的なものではありません。現代の脳科学や深層心理学でも、その効果が説明できる、たいへん科学的なものです。

毎日の習慣の座禅

座禅は、朝行うのが最も理想的です。
座禅には、自律神経を整えて交感神経を高める働きがあります。身体に血をまわすという意味でも、朝起きてすぐに行うといいでしょう。
座禅は場所を選びません。どんな場所でも座るスペースさえあればそこで座禅は可能です。
20分間が1つの基準。
短時間でもよいという意見もあり。
心身の変化を求めるためには20分間を1つの目安に。
自分で試行錯誤し、自ら獲得する。

足の組み方

足を蓮華座(結跏趺坐)、もしくは半跏趺坐で組む。
足の組み方は右左どちらが上でも構わない
左脚が上の時には、手を組んだときも右手の上に左手をのせる。
右足が上の時には左手の上に右手をのせる。
上の足と同じ方の手が上になるようにする。
素足になり、足の裏が上をむくようにすると良い。
あぐらや正座、椅子に座るのも可。
椅子に座って座禅をするときには、背もたれにはもたれずに背筋を伸ばして座ります。

姿勢と視線

姿勢は必ず背筋をまっすぐにします。特に首の後ろの部分がしっかりと伸びている必要がある。自律神経の働きを良くします。
背中が曲がっていると神経の情報伝達がしにくくなります。
座禅の始まりは首の後ろを起こして背筋を伸ばし、顎を引くようにします。
姿勢の善し悪しでサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)やミトコンドリアの量が変化し、老化防止や長寿に影響を与える。
背筋を伸ばすときには、「上からつるされているように」して姿勢を正して下さい。顎をすこしひくことで目線は真正面より少し下がります。視線はその場に固定します。みつめるともなく見るようにして下さい。
必ず目を開けて行います。目を開けて下さい。仏像のように少し目を閉じかけるような半眼でよいです。できるだけ瞬きも少なめに目が痛くなるくらいしっかりと視線を固定します。目の玉が動くと思考が始まります。

音について

できるだけ音は、聞きながらも聞かないようにする。

集中力を高める訓練。

匂いが気になる場合にはマスクをするのも一つの方法。

服装

身体をしめつけないゆったりしたもの

呼吸をゆっくりするので、皮膚呼吸の比重が増す。

頭には何もかぶらない。

頭頂部からのエーテル体(生命を維持するエネルギー体)が上がってくる。そのため頭の上をあけておいた方が、座禅をしやすい。

座るときには深くは腰掛けない。

頭の上に本などをのせて体のバランスをとる訓練をするのもよい。

準備運動

ヨガやストレッチ、軽い準備運動も良い。

自律神経の活性化

西式健康法の背腹運動は交感神経と副交感神経を両方刺激する。

食後や眠くなるときなどは一度屋外にでてウォーキングやランニングで身体を十分に動かしてから座るという方法もおすすめ。

座禅と食

座禅は空腹状態で行うことがお勧め。

満腹だと眠くなります。

身体に食べ物が入ると消化のために血液が胃に集まり、全身にまわりにくくなります。

座禅の呼吸法は、胃や頭に血を集中させずに、全身に巡らせるのが目的です。

脂の多い動物性食品は出来るだけ避ける。動物性食品は血流の速度を遅くします。理想は菜食です。

もし遭難して食べ物が無い時には座禅をすると良い。

座禅で皮膚温度は上がります。

アルコールは是非避けましょう。

座禅の呼吸

座禅の神髄は呼吸

原則として口は閉じ、鼻だけで呼吸する。

鼻から吐き、鼻から吸う。

呼吸を数える。自分で自分の呼吸を数えるようにしていく。

理想は一分間に4つの呼吸。10秒かけて吐き、5秒かけて吸う15秒呼吸。

吐く息の方が2倍の長さになる。呼吸は止めないようにする。

一分間に4つの呼吸を100まで数えると約25分間となる。

20分間なら80となる。この呼吸のペースが自律神経が一番良く整う。

これより早いペースでも、数は多くなっても良いので、呼吸の数を数えるようにします。

呼吸を数えるのは、息が自分の想念(頭で考えること、心に思うこと)とつながっているからです。

呼吸の数を数えることで、呼吸が想念の方に向かわず、結果的に想念を払うことになるのです。

数を数えるようにして、ゆっくりと呼吸の速度を落としていきましょう。

座禅の効果を高める

座禅の前に滝行をする。

背中に水をかぶる。頭からではなく、背中を洗うような感じで水を流す。

皮膚が刺激されて血流がよくなり、結果として頭から思考が外れやすくなる。

朝太陽に目をむけると自律神経の働きは良くなる。

松浦寿郎(まつうら ひさお)先生

<講師プロフィール>

東京都墨田区東向島の生まれ。

東京学芸大学教育学部卒業後、公立学校で教職(特別支援教育)に就くかたわら、各種の心理療法やボディーワーク、野口整体を学ぶ。

1995年、ベトナムの禅僧で平和活動家のティク・ナット・ハンに出会ったご縁で、坐禅に親しみ日本各地の禅寺に参禅する。四国遍路を歩き結願。インドとミャンマーの仏跡を巡礼しヴィパッツサナ瞑想を学ぶ。出羽三山で修験道を修行する。

2005年、福井県小浜市の仏国寺(曹洞宗)で受戒得度。法名は「善道」(ぜんどう)。

坐禅断食を野口法蔵師に師事し坐禅断食指導者の承認を受ける。

2015年、学校教師を退職し、山梨県北杜市に「ひのはる庵」を開庵し、ひのはる座禅断食会を主宰。日本各地で坐禅会および坐禅断食会の指導にあたっている。

 

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この記事を書いた医師

島袋 史 (ゆいクリニック院長)
  • ゆいクリニック院長
  • 島袋 史
  • Fumi Shimabukuro
  • 【資格】日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、ホメオパシー認定医、新生児蘇生法インストラクター。1970年東京都生まれ、1989年大学入学のため沖縄へ。1995年、琉球大学医学部卒業。琉球大学産婦人科入局。沖縄県内にて研修後、2011年にゆいクリニックを開院。4児の母。小児科医の夫と共に、多くの女性の出産・育児を支援するほか、更年期や月経トラブルなど女性のための治療を行い、ホメオパシーや栄養療法やプラセンタ療法などの自然療法も積極的に取り入れている。特に、小麦や砂糖、乳製品、食品添加物を一切使わない食事をクリニックで提供するなど、食事療法の重要性を説いている。