人生を変える幸せの腰痛学校 ―心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える
ドクターショッピングをやめよう!
- 慢性の腰痛に悩んでいる人で、よりよい治療を求めて、転々と医療機関を渡り歩くこと=ドクターショッピングをする人は多い。
- もはや、腰痛治療には、安静も、コルセットも、薬も手術も、腰痛体操も効かないことは、科学的に実証された事実
治療が必要な腰痛もあるが、大多数は治療は必要無い
- 腰痛の中には、ごくまれに緊急の処置を必要とする重篤な疾患、または内臓疾患や感染症のサインが含まれていることがある。
- 医師の診断は受けた上で、そのような疾患を除外して、特に緊急処置の必要のない腰痛には、治療は不要だというのが再診の医療のスタンダードになってきている。
腰が悪いという思い込み
- 頭痛持ちの人は、自分の事を頭が悪いとはいいませんよね。でも、腰痛をかかえている人は、よく「腰が悪い」って言いますよね。
- その腰が悪いという思い込みが腰痛をつくるんです。
腰痛は自分で治せる
- 腰痛の原因はわからなくても良い
- 今何ができるかを考える
- 自分の身体のことは専門家任せにしない
- 情報の真偽を見抜き活用する力がメディアリテラシー、健康に関する情報の活用がヘルスリテラシー。
- 情報は玉石混交。役に立つものから、害をもたらすもの、混じっている。
- 自分の大切なからだは自分で守る。そのためには知識と知恵が必要
絶対の正解はない
腰痛を認知行動療法で克服する
- 原因がはっきりしない腰痛に悩んでいる人
- さまざまな治療法をためしてみたものの、結局は痛みがよくならないひと
- 現在痛みは治まっているが、つねに痛みの再発を恐れながら生活している人
- なかなかよくならない腰痛のせいで「人生損しているな」と感じることがある人
- 腰痛改善の本をたくさん読んだけれど、まだ「この一冊」に出会っていない人
- 自分は「人にくらべて病気がちで身体が弱い」と思っている人
腰痛治療の常識
1.痛みの原因とメカニズムを正しく理解すること
2.適度に身体を動かすこと
手術も薬も、コルセットも必要ありません
原因のはっきりしない痛み
- 名医や専門家は治せない
- 正しい腰痛の知識を身につける。
- 腰痛の原因がわからなくても良い。医療機関を受診して、特にはっきりした異常が無い、もしくは何らかの病名がついても痛みの程度とは関係しない。
椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も痛みの原因にはならない
- 骨や椎間板の形が異常だからといってかならずしも痛みが起こるわけではなく、手術が必要とは限らない
手術もプラシーボ効果
- プラシーボ効果は、薬成分の入っていないものを薬と思い込ませることでも効果がえられるということ。偽薬効果ともいう。
- 2002年にアメリカで行われた変形性膝関節症の関節鏡手術。膝に関節鏡を入れて関節の中を洗ったり、削ったりする手術。
- 実際に手術をうけたグループと皮膚を切っただけのグループに分けて、術後の痛みや機能を数値化した結果、どちらのグループにも違いが無く、どちらも同じくらい改善がみられた。
プラシーボ効果
- 負担が大きければ大きいほど、高い効果が期待できる。
- 短時間より長時間、痛くないより痛いもの。塗り薬より飲み薬、薬より注射、注射より点滴、点滴より手術、局所麻酔より全身麻酔による手術。
- いったん痛みを断ち切ってゼロにする、手術で麻酔をかけて痛みがいったんなくなると、痛みの悪循環を断ち切れる。
- プラシーボの逆、ノーシーボ
- こういうときにひどくなる、痛くなると思えば痛くなってしまう。思いから痛みが起こったりもする。病は気から。
モルヒネの6.5倍の鎮痛作用!
- Βエンドルフィンはモルヒネの6.5倍の鎮痛作用があると言われている。
- 体内で作り出すことが出来る。
- 痛みには強いプラシーボ効果が働く。
アファメーションをつくる
- こうなりたいという思いや考えを、すでになっている、という言葉にして口に出す=アファメーション
- 痛みなどの言葉は入れない
- できるだけ具体的に
- 例:私は日差しを浴びながら愛犬と一緒に公園を気持ち良く走っている。
- 子どもと公園で全力で鬼ごっこしている
- 青空の中気持ち良くゴルフのラウンドをしている
私たちの身体の中の細胞
- 肉眼で見える限界の大きさが1ミリの十分の一、そのさらに十分の一の大きさが一般的な細胞の大きさ
- その細胞の中に書くがあり、核の中のDNAが複製され、一日三千億個ともいわれる新しい細胞が生まれている。
- 今、この瞬間にも、私たちの身体の中で実際に新しい細胞が生まれている。
- 世界中の科学者が集まっても、ゼロから細胞を作り出すことは出来無い。細胞のコピーは作れるけれど。科学の進歩の中でも細胞は作り出せない。私たちの身体はそれをやり遂げている。
自分の身体にありがとう
腰痛学校の生徒達
- 6人のプログラム参加者
- 三年ぶりにひとりで電車に乗ることが出来た人
- 腰痛だけでなく、様々な体調不良を抱えている人
- 痛みは心の中にあると気づいた人
自分で出来ることを実践する
- 太陽を浴びる
- 身体を動かす
- 笑う
- 感謝
- いい気分になる
アドラー心理学、共同体感覚
- プログラムに参加することで、仲間の変化を自分の事のように喜ぶようになった。
- 自分の行動が仲間を勇気づけたことで、自分が誰かの役に立てるんだ、自分には価値があると思えるようになった。
- 自分と自分の腰痛から他者や私のまわりの世界へと関心が広がって、自分は辛くてかわいそう、という気持ちから、私に何が出来るのかという気持ちへの変化して、腰痛への気持ちをむけなくなり、注意をむけなくなったことで痛みの改善に役立った。
世界で最も注目されている腰痛治療
- オーストラリアシドニー大学疼痛管理センターの「ADAPTプログラム」
- 十人一組の合宿形式
- 認知行動療法に基づく講義とエクササイズが毎日朝9時から8時間、3週間
- 効果は絶大で、プログラム終了時にはほとんどの患者が鎮痛剤が不要になって社会復帰を果たしている。
読書療法も推薦されている
- アメリカの内科学会、疼痛学会が発表した「腰痛診療ガイドライン」で、本を読むことで正しい知識、情報を理解し、考え方を変え、心や脳のあり方を変える「読書療法」
- 読了後1週間で52%が改善。9ヶ月後、18ヶ月後も改善が続いた。